エージェントの選定は大事です。
得意な分野だったり、フリーランスへのサポートだったり、エージェントによって特徴はいろいろあります。
あなたに合ったエージェントを選ぶことがフリーランスとしての成功への近道です。
とはいえ、「このエージェントは絶対使うべき!」みたいなエージェントはありません。
エージェントの良し悪しは人によるとしか言えないからです。
ただそれだけではあまりにもアレなので、エージェントを選ぶ際の下準備やポイントなんかをまとめてみました。
目的を明確にする
まずはエージェントを利用する目的を明確にしましょう。
何を優先するかは人それぞれですが、これだけははっきりさせておいた方が良いだろうってのをピックアップしてみました。
業界と職種の明確化
「どの業界でどういう仕事をしたいか」について明確にしましょう。
僕の場合は「(できれば)ゲーム業界で開発の仕事がしたい」みたいな感じになります。
業界はゲームが良いがそれ以外でも可、開発の仕事であることは必須みたいな感じです。
希望する業界によってはその業界に特化したエージェントもあったりするので、特化型エージェントを選ぶのも有りだと思います。
(僕は利用したことがないのですが、ゲーム業界特化型のエージェントもあるようです)
エンジニアの仕事についてもけっこう幅があるので明確にしておきましょう。
がっつり開発を担当するエンジニアだけでなく、データベースエンジニアやテストエンジニア、中には3Dやアニメーションを扱うデザインよりのスキルを要求されるエンジニアの仕事もあったりします。
それとあまりにも対象を絞りすぎてしまうとなかなか案件が見つからないという事態になりかねないので、第一志望はこれ、第二志望はこれ、…といった風にある程度幅を持たせておくと良いです。
希望単価(毎月もらうお金)の明確化
お金を月いくらもらいたいか明確にしましょう。
ものすごくざっくりとした数字ですが、最近見かける案件の単価は大体月50万~90万(税込み)くらいです。
月60万~80万ほどの案件は常にどこかしらから募集があり、それより高いor低い案件はちょいちょい見かけるって感じです。
※2023年時点の案件の情報です
エージェントによって多少相場は変わると思いますが、あなたの希望する単価の案件を扱っているかどうかはしっかりチェックしておきましょう。
ちなみに上記の金額だとぜんぜん足りないという方はエージェント利用以外の稼ぎ方を検討しても良いかもしれません。
自分の将来像の明確化
将来的にどんなエンジニアになりたいかをある程度明確にしておきましょう。
もう少し具体的に言うと以下の例のような感じです。
- より単価が高い案件を受注できるようになりたい
- VR技術を使ったアプリを開発して起業したい
- とにかく最新技術を身に着けたい
上記のようにあなたの将来像をある程度明確にしておくと、どういうスキルを身につけるべきかが見えてきます。
そのスキルを身につけられる案件を受注できればおのずとあなたはスキルを身につける、という論法です。
もちろんスキルを身につけるための方法は案件を受注して働く以外にもあります。
独学もありますしセミナー等で勉強することも可能でしょう。
ただ、やはり実践に勝る方法はなかなかないと思います。
エージェントを選ぶポイント
さて、あなたの目的を明確化したら次はいよいよエージェント探しです。
案件の専門領域
エージェントによって扱っている案件の業界や分野の得意・不得意があります。
あなたの目的に合った案件を扱っているかは必ずチェックしましょう。
大抵はホームページに扱っている案件の例を載せているので、それを参考にしましょう。
ただし、紹介されている案件が必ず受注できるわけではありませんし、すでに募集が終了しているケースもあります。
あくまで参考程度に留めておきましょう。
また、登録をしてからでないと案件が見れないエージェントも多々あります。
ひとまず登録してみるというのも有りですが、抵抗がある方は他のエージェントからチェックしていくようにしましょう。
案件の多さ
いくらあなたの気に入る案件を扱っているエージェントでも案件数が少なければなかなか受注にはつながりません。
エージェントの抱える案件数も必ずチェックしておきましょう。
大抵のエージェントは案件の数を公表しています。
非公開案件の数は除いていたり等、正確な数でないこともありますが、大まかな目安にはなると思います。
案件数が多いとエージェントからの紹介も増え、当然案件を受注できるチャンスも増えるので仕事が途絶える危険が減るので安心感があります。
複数エージェントに登録して、各エージェントの案件数の少なさをカバーするという手もあります。
ただその場合でも1つは案件数の多いエージェントを使った方がよりチャンスを逃しにくいのでお勧めです。
信頼性と実績
エージェントの信頼性と実績も大事です。
せっかく良い案件をそろえていても、対応がいい加減だったり反応が遅いようなエージェントはできれば避けたいところです。
可能なら実際にエージェントを利用している人に聞いてみるのが一番精度の高い情報が手に入るでしょう。
身近に話を聞けるような人がいない場合はネットで評判を調べてみましょう。
SNSで検索してみるのも有りかもしれません。
ただ、悪い評判がある=悪いエージェントだと即断するのはやめましょう。
評判というのは基本的にその人の主観が入っています。
たまたま機嫌が悪いときに書いた評判かもしれないし、その人とエージェントとの相性が悪いだけの場合もあります。
また、エージェントの評判=担当営業の評判なことが多いと思うのですが、こちらも鵜呑みにはしないようにしましょう。
当たり前ですがエージェントの担当営業は何人もいます。
あなたの担当営業が評判の良かった(または悪かった)人になるとは限らないからです。
「じゃあ結局どう判断すればよいの?」と思われるでしょう。
(僕も書いててそう思いました)
僕の場合はいくつか評判を見てみて大体の割合で判断しています。
[良い評判]:[悪い評判]の比率が大体7:3か6:4くらいなら問題ないと判断しています。
逆に比率が1:9や0:10なんていう悪い評判がほとんど、みたいなエージェントが仮にあったとしたらそれは避けましょう。
サポート体制
エージェント毎にサポート体制は様々です。
確定申告なんかの税金周りの相談ができるところもあれば、案件がない期間の収入保障をしてくれるなんてところもあります。
こちらについてもホームページに大体の情報は載っているかと思うので参考にしてみてください。
特にフリーランス初心者の方は手厚いサポートがあるエージェントだと安心なのではないでしょうか。
逆にフリーランスとして働きなれている方や、事前にしっかりフリーランスについて勉強していて準備万端な方はここら辺はあまり重視しなくても良いかもしれません。
なお、すべてのサポートが無料で利用できるとは限らないのでそこは注意してください。
ものによっては「毎月の単価の○%天引き」だったり「毎月定額負担」だったりするのでしっかり条件を確認しておきましょう。
まとめ
エージェントを選ぶにあたり、最低限気にしておいたほうが良さげなことをまとめてみました。
ここまで書いておいてなんですが、まずはとりあえず登録してみるのも全然問題ないと思います。
実際にエージェントと会話してみて思っていたより良さそう(悪そう)みたいなのも出てくると思います。
思っていたより良さそうなのであればそのまま利用、そうでなければ退会というのも一つの手です。
また、エージェントによってはとりあえず話だけ聞いてみることも可能なようです。
実際あなた自身で話を聞いてみて判断するのがより確実にあなたに合ったエージェントを探せると思います。
その際はぜひこの記事に書いてあるポイントをチェックしてみてください。
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