ゲーム業界以外からゲーム会社に就職したor就職したいという人向けの記事です。
ゲーム業界に限らずですが、自分がもともと仕事していた業界から他の業界に移る際は何かと不安だと思います。
「自分のスキルが役に立たなかったらどうしよう」だとか「周りに馴染めなかったら嫌だな」とかあると思います。
特にどういう仕事をやることになるのか、というのはけっこう気になる人が多いのではないでしょうか。
そんなわけで今回はゲーム会社に入社したてでやることに多いだろう仕事を紹介します。
なお、正社員・契約社員・フリーランス(業務委託)等の雇用形態による初めにやる仕事に違いはあまりないです。
現に僕自身も含め、周りにはいろいろな雇用形態の人がいましたが最初にする仕事は大体同じでした。
初回ミーティング(キックオフ)
まず初日には必ずミーティングが入ります。
「キックオフミーティング」等と呼称することもありますが、内容は同じです。
会社によっては丸一日かけてじっくり色々説明してくれることもあれば、数十分程度で簡単にすませる場合もあります。
いずれにせよ、大事な話が多いはずなので聞き逃しのないよう気を付けましょう。
説明の内容は主に以下のものが多いです。
- 会社について
- 配属されるプロジェクトの状況
- メンバーの紹介
- 出退勤等のやり方
- インストールが必要なツール類
- その他の社内ルール
自己紹介
これは別にゲーム会社やエンジニア等は関係なく、どの業界・職種でもあると思います。
話す内容の定番としては大体以下のような感じだと思います。
- 自分の名前やあだ名
- 自分の配属部署(チーム)や職種
- 簡単な経歴
- 趣味
- 今後の抱負
名前は必須としてそれ以外は何を話すのも自由ですが、ある程度親しみをもってもらえるよう趣味なんかの話も簡単にできると良いかもしれませんね。
フリーランスで働く人の場合は多くのプロジェクトに関わることになるので、必然自己紹介の機会も多くなります。
ある程度テンプレ化しておくと便利です。
ちなみに自己紹介は直接関わることになるメンバーのみにする場合もあれば、部署内や社内全体等の大勢の前でする場合もあります。
僕の体感ですが、ゲーム会社なら100人以下の規模の会社なら社内全体、1000人以下の規模の会社なら部署内での自己紹介があるのはめずらしくありません。
大勢の前で話すことに慣れていない人はあらかじめ覚悟だけはしておきましょう。
環境構築
出社初日、場合によっては数日やる仕事と言えば大体環境構築になるのではないでしょうか。
会社によっては必要なツール類をインストール済みの端末を貸与してくれる場合もありますが、どのみち関わるプロジェクトのソースコードを取得したり等の作業は自分でやる必要があります。
ちなみにゲーム会社の場合は「ゲームが起動し、動作確認ができるところまで」を指す場合が多いです。
新卒の人だったり、今まで一つのプロジェクトにしか関わってなかった人などはけっこう苦戦してしまうかもしれません。
つまずいた時はついつい自分で長時間調べがちですが、プロジェクト固有の現象なケースも多々あるので少し調べてもわからないことがあればすぐ聞くようにしましょう。
また、大抵の会社は環境構築手順がドキュメント化されてます。
ものすごく細かく記載されているか、ざっくりとした記載しかないかは会社次第ですが、全くドキュメントがない会社は今まで見たことがありません。
(起業したての会社の初プロジェクト、とかならドキュメントなしもあり得ます)
せっかく新たに環境構築する機会に恵まれたことですし、何かつまずいたことや解決法などは環境構築手順のドキュメントに追記しておくと後々新たに入ってくる人のためにもなるでしょう。
ソースコードのキャッチアップ
プログラムのソースコードの把握も大事なお仕事です。
というか把握できてないと何もできません。
「しばらくはソースコードのキャッチアップをしてね」みたいに言われることもあれば、要点をまとめたドキュメントが用意されていてドキュメントとソースコードのキャッチアップを並行してやるケースもあります。
「しばらくはゲームを遊びつつ仕様と挙動を把握しといてね」みたいなケースもあります。
中にはソースコードのキャッチアップも兼ねて簡単な修正を任されるケースもあります。
大抵は長めに工数を見積もってくれている場合がほとんどなので、焦らずじっくり取り組んでください。
もちろん、わからないところは都度聞くようにして早め早めに慣れていくようにしましょう。
小規模な機能追加、不具合修正
環境構築も終わり、ある程度ソースコードのキャッチアップもしたら次はいよいよプログラムを触ることになります。
先ほども記載しましたが、最初のうちは工数を多めに見積もってくれているので焦らずじっくりやっていきましょう。
わざわざ言われるまでもないことだとは思いますが、コーディングルール等のプログラム修正にあたるルールが設けられている場合はしっかりルールを守ってください。
ゲーム会社だとコーディングルールなしの場合も多いのですが、そういう場合でもあまりにも他の実装とかけ離れた実装は極力避けましょう。
※どうしても既存の作りと大きく離れた実装をしたい場合は、エンジニアリーダーの人に必ず相談してください
また、コードレビューはしっかりしてもらうようにしましょう。
Gitを使っている場合はプルリクエストで変更点をざっくり記載しておくとレビューする人の手間がはぶけて良いです。
定期イベントの担当
主にソーシャルゲームの話になりますが、定期的に行うイベントというものがあります。
イベントの内容はゲームによりけりですが、運用が長いゲームほど既存イベントの仕様変更はあまりありません。
ユーザーが飽きないよう大規模な改修を行うこともありますが、そう頻繁にあるものではないです。
仕様変更があまりない=修正箇所が少ない、ということでプロジェクトに不慣れな人でもやりやすいお仕事になっています。
ゲームの作りやプロジェクトのルールにもよりますが、主に以下の作業をすることになります。
- 既存不具合の修正
- プランナーが設定したマスタデータの投入
- テストであがってきた不具合の対応
- 本番反映
- リリース確認
その他のプロジェクト内のルールの把握
大まかな仕事の流れはどの会社もさほど変わりませんが、細かいルールやどういうツールを使うか等は千差万別です。
以下に僕が体験した会社ごとにけっこう異なるルールやツール類の使い方をリストアップします。
- 出退勤のやり方(出退勤管理ソフトを使う、チャットの挨拶のみ 等)
- チャットの使い方(チャット部屋を細かく使い分ける、チャット部屋は少ないがスレッドを多用する 等)
- 仕事の管理(タスク管理ツールを用いる、チャットベースのやり取りが主 等)
- ミーティングの頻度(日次、週次、月次 等)
- Git等のブランチの運用ルール(命名規則 等)
- テスト、お問い合わせ対応(内部のメンバーが対応、外部委託 等)
- 社内イベント(ランチ、社員総会、社員旅行 等)
必ずしもすべてを把握しておく必要はありません。
ただ、会社ごとにけっこう違いはあるという認識だけはしておいていただければ、前の会社との思わぬ違いに混乱することはなくなると思います。
まとめ
以上がゲーム会社に入社したての頃にやるであろうお仕事です。
こうして書いてみると意外とゲーム会社ならでは!みたいなのは少ない気がします。
そういった点ではゲーム業界が初めての人でも安心なのではないでしょうか。
また、ゲーム業界に限らずですが基本的には最初は簡単なことから任されることになります。
中には「いきなり難しい仕事任されたんですけど!?」みたいな人もいると思いますが、おそらくそういう人は実績のあるベテランなはずなので頑張って期待に応えてください。
※会社あるいはプロジェクトに余裕がないとベテランじゃなくても難しい仕事を任されるケースはありえます…
大事なのは兎にも角にもわからないことを放置しないことです!
自分で調べるなり人に聞くなりしてしっかり解決して、できるだけ早くお仕事に慣れるよう頑張ってください!
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