フリーランスエンジニアが家を買った話

雑談

最近家を購入しました。
特に珍しい物件を購入したとかではなく、ごくごく普通の一軒家です。
購入の経緯に関しても、物件情報を探していて良さそうなものを見つけ不動産屋に連絡してその後あれやこれやりとりして購入、みたいな一般的な流れだと思います。

とはいえ実際に購入が決まるまでは「フリーランスで住宅ローン通るの?」とか「手続きってどうすればよいの?」とかいろいろ不安がありました。

そんなわけで今回は僕が家を購入した際の体験談や注意点なんかを書いていこうと思います。
ちなみに僕は家を購入した経験は1度しかないため、住宅購入のスペシャリストでも何でもありません。
あくまで参考程度に読んでいただければと思います。

家の条件決め

何はともあれ欲しい家がなければ話ははじまりません。
まずはどういう家が欲しいか方針を決めましょう。
僕が検討したのは以下のようなことについてです。

家の広さ

部屋の数がどれくらい欲しいかをまず決めました。
職業柄、リモート勤務が多いので仕事部屋と趣味部屋を兼ねる部屋が1つ。僕と妻の寝室が1つ。妻の趣味部屋が1つ。将来子供ができた時に備えて子供部屋候補が1つ。最低でも4部屋欲しい。みたいな感じに決めました。
ちなみに上記の場合だと家の広さは最低でも4LDK以上という条件になります。

新築か中古か

実際に家を買うまでは「中古住宅を安く購入してリフォームすれば比較的安めで広い家買えるんじゃね?」と思っていたので、中古住宅を探していました。
事実そちらの方が安く済んだ可能性は十分考えられるのですが、結局僕が買ったのは新築の建売でした。

理由は単純に新築の建売も意外と高くなかったからです。
中古住宅の購入価格+1000万円くらいでリフォーム、みたいな感じに考えていたのですが、新築の建売も似たような価格帯で販売されているものがちらほらあったのでその中から気に入ったものを選んだ形です。

最寄り駅

僕の場合はリモートがメインなのですが、それでも週1で出勤があることは珍しくないです。
ある程度都心にアクセスしやすい駅であることは必須でした。
さらにバスはあまり使いたくないので徒歩で通える距離、というのも重要なポイントでした。

ただし、最寄り駅までの距離と家の価格はトレードオフになりがちです。
不動産屋曰く、徒歩15分以内であれば価格なり広さなりの妥協が必要とのこと。
僕の場合は最寄り駅まで徒歩20分という、まぁなんとか徒歩で通える距離の家にしました。

近隣の環境

近隣にある飲食店、スーパー、各種施設が充実しているかも大事です。
また、小さいお子さん等がいるのであれば治安も重要なポイントです。
僕は自宅にいることが多いので、いくつか飲食店が近くにあること、スーパーが近くにあること、治安が良い事を重視しました。

僕の場合はもともと賃貸で住んでいた場所が思いのほか暮らしやすかったので、そこの周辺で家を探すようにしていました。
実際に暮らしてみて判断するのが確実ですが、難しい場合はネットで調べたりそういった情報に詳しいであろう不動産屋に聞いてみると良いでしょう。

価格

家は高額な買い物です。
たまに建築不可物件といったような特殊な事情で格安のものがあったりもしますが、基本的には数千万円くらいはします。

ネットで住宅ローンシミュレーションなんかを活用して、毎月余裕をもって返済可能な額+頭金で購入可能な家を探しましょう。
僕はもともと住んでいた賃貸の家賃を毎月の返済額の上限として、それより少し安く済むような価格帯で家を探していました。

家探し

家の条件が決まったらいよいよ家探しです。
探し方自体は誰でも思いつくもので、ネットで検索したり不動産屋に行ったりといったものでした。
ただ、いくつか気を付けていたことがあったのでそれらを紹介していきます。

長いスパンで探す

家を買う必要が出てきたタイミングで家を探し始めると、時間も限られているので満足のいく家が必ず見つけられるわけではありません。
なので将来家を買うことが決まった段階で、じっくり家を探すことにしました。

期日が迫っている訳でもないので、気楽にいろんな物件情報を眺めたり、たまに不動産屋の紹介で物件を見に行ったりするのはけっこう楽しかったです。

ちなみに当初は「4~5年後くらいに家を買えたら良いな」な感じでしたが、結局家を探し始めてから1年くらいで良い家が見つかったので購入に至りました。

複数の不動産屋に話を聞きに行く

僕の場合は建売住宅をメインに扱っている不動産屋と、中古住宅の販売とリフォームをメインに扱っている不動産屋の2社に話を聞きに行ってました。
どちらもネットで調べるだけではなかなか知り得ない情報が得られて有意義でした。

例えば、建売住宅だったとしてもある程度間取りを変更可能なプランがあったり、リフォーム費用の相場を教えてもらったりしました。
前者はそもそも存在を知らないと調べようがなかったものですし、後者はネットだけだと正確な情報は調べづらいものだったりします。

話を聞きに行く分にはタダなので、気軽に相談してみるのをおすすめします。

相場を知る

何事にも相場というものがあります。
当然家の価格にも相場があります。
○○市の駅近ならX千万円くらい、△LDKの家ならY千万円は必要、□□線沿いは需要が高くてZ千万円以上はかかる、といった具合です。
そしてこの相場を知らないと、割高で家を買ってしまったり、思わぬ掘り出し物を見逃してしまったりします。

正確な相場を知るのはプロでないと難しいかもしれませんが、大体の相場を知る程度であれば素人にも可能です。
兎にも角にも多くの物件情報をチェックすることで、なんとなく相場がわかってきます。
目に入るすべての物件をチェックする必要はありません。
あなたの興味のある物件をチェックしていけば、おのずと「この物件はさっき見たやつと同じような条件なのに高い」「あの物件は今まで見てきたものと比べてかなり安い」みたいなことが見えてきます。

家の購入

家が決まったらついに購入です。
購入に関して、フリーランスの人が気になるであろうことや、注意すべき点を紹介します。

フリーランスでも住宅ローンは通る

フリーランスで住宅ローンとなるとフラット35しか選択肢がないかなと覚悟してたのですがそんなことはなかったです。
僕が組めた住宅ローンと僕の収入の概要は以下の通りです。

借入額金利過去3年の課税所得
約6000万円約0.5%(変動金利)700~800万

幸いな事に、特に審査に落ちたり等を経験することなく一発で審査に通りました。
単にラッキーだった可能性もありますが、過去3年の収入が安定していたり、返済が滞ったことがないのが良かったんだと思います。

フリーランスが住宅ローン申請をする際は、過去3年の収入がわかる書類(確定申告書等)が必要になるので注意してください。
家を買う予定がある人でフリーランスになるかどうかを検討中の人は、フリーランスになる前に住宅ローンを組んでおくのが良いかもしれません。

オプション工事をする場合はプロに相談する

建売住宅を購入した後に、棚を付けたり床にコーティングしたりといったオプション工事をすることができます。
カタログを眺めていると、どのオプションもあって損はないように見えますが、申し込む前にプロに相談することをおすすめします。
申し込もうと思っていたオプションが、実はデメリットが大きかったり、より良いオプションを提案してもらったりすることがあります。

僕の場合は不動産屋に相談したのですが、非常に助かりました。
「このオプションは○○の際に△△のデメリットがある」「このオプションであれば同じ施工会社が提供している上位互換のプランを紹介できる」等、様々なアドバイスや提案をしていただけました。

信頼できるプロに相談できるのが一番ですが、どうしても難しい場合はあなたなりにしっかり調べてそのオプションが本当に必要かどうか確認しましょう。

光回線の工事は時間がかかる

今まで賃貸マンションでしか光回線の工事をしていなかったので全く知りませんでしたが、戸建ての光回線の工事は時間がかかります。
工事自体にかかる時間は大してかかりませんが、工事の予定が埋まっていて申し込んでから工事が始まるまでの期間が1か月以上かかることがあったりします。

僕の場合は引っ越し予定日の1か月以上前に申し込んだのですが、希望した日時が埋まっており工事可能な最短日程でも1か月半以上後の日程でした。
仕方ないので引っ越しの日程をずらしてもらいました。

タイミング次第では問題なく予約が取れる可能性もありますが、万全を期すなら2か月以上前から光回線の工事を申し込んでおくのをおすすめします。

インフラ周りの手続きのお任せサービスの利用は慎重に

電気・ガス・水道・インターネット回線等のインフラ周りの手続きをお任せでやってくれるサービスを提案されることがあります。(特に何かしら料金がかかるわけではないサービスの場合もあります)
僕は「せっかく提案してくれてるんだから少しは活用しようかな」と思って電気・ガスだけお任せしたんですが非常に後悔しました。

手続きしてくれる電気・ガスの会社とプラン自体は妥当なものでしたし、何なら僕も申し込もうと思っていたものでした。
ただ、電話でのやり取りベースだったため、何度も電話でやり取りが必要だったり、現在の契約状況がいまいち確認しづらかったです。
ネットから自分で申し込んだ方がかなり早く済んでいました。

インフラ周りの手続きの類がめちゃくちゃ苦手だったりする人が利用するのであれば有用なサービスかもしれません。
ただ、特に問題なく自分で手続きができるのであればわざわざ利用するサービスではないのでご注意ください。
あくまで個人的な感覚ですが、1~2回ほど引っ越しを経験しており自分でインフラの手続きをしたことがある人にとっては不要なサービスです。

おわりに

最初にも述べましたが、あくまで家を購入した経験1回のフリーランスエンジニアの話です。
誰にでもぴったりあてはまることばかりではないと思うので、参考程度にしていただければ幸いです。

実はこの記事を執筆した時点(2024年12月10日)ではまだ引っ越しが完了していません。
オプション工事だったり引っ越し準備の真っ最中だったりします。
もし引っ越し後に何か不満な点とかが出てきたら「フリーランスエンジニアが家を買って後悔したこと○選」とかのタイトルで記事を出すかもしれません(笑)

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