先日1年ちょっと働いていた案件が契約終了となりました。
それなりに評価されていたはずですし、なかなか気に入ってた職場だったのでけっこうショックがでかかったです。
というわけでまた次の案件を探す必要があります。
業界や自分のスキル、その時の景気や流行にもよりますが案件終了後に間を空けずに次に案件を獲得できるとは限りません。
場合によっては数か月の間、収入がないこともありえなくはないです。
フリーランスとして活動する以上はそれらのリスクは覚悟しておく必要があります。
そんなことを言ってもショックなものはショックです。
多少慣れている僕もショックでした。(2回目)
そんなわけで今回はフリーランスの契約終了へのそなえについて書いていきます。
ショックをどう乗り越えるか
契約終了の知らせを受けた時、程度の差こそあれ大抵の人はショックを受けると思います。
特に初めて契約終了を経験した時は、頭では理解していても心がついてこないこともあります。
「何かやらかしてしまったのでは?」「役に立っていなかったのか?」「契約相手に嫌われていたのかも?」といったようなことを思い浮かべて自分を責めてしまうこともあるでしょう。
ここで大前提として知っておいてほしいのは、契約終了したからといって自分の価値がなくなる訳ではないということです。
契約終了には様々な理由があります。契約先の社内の予算削減や組織再編、担当者交代や方針転換、プロジェクトの打ち切りや縮小といったように、あなたに非がなくても契約終了することは普通にあります。
もちろん自分に何かしらの原因があって契約終了することもありますが、あくまでその案件ではミスマッチだったというだけです。他の案件でもミスマッチを起こすとは限りません。
僕の場合は以下のステップでショックを乗り越えています。
1.気が済むまで落ち込む
「落ち込んではいけない」と言われて落ち込まずに済む人はなかなかいないと思います。
もしあなたがすぐに気持ちを切り替えられるタイプなのであればこのステップは飛ばしてください(笑)
まずは気が済むまでしっかり落ち込みましょう。
原因かもしれない自分の行動を後悔するでも良いですし、「何で俺を切ったんだ!」とひたすら悔しがってもよいです。
とにかく悪感情を吐き出し切ってしまいましょう。
悪感情の吐き出し方も自分にあったやり方でよいです。
愚痴を聞いてくれる友達に愚痴を吐き続けたり、普段は控えている揚げ物やスイーツ爆食いでも良いでしょう。※無理やり人に愚痴を吐き続けたり、健康を害するレベルの爆食いは当然厳禁です
1つだけ注意点があります。
必ず落ち込む期間に制限を設けましょう。
いくらメンタルの安定のためとはいえ、何か月も何年も落ち込み続けていてはかえってメンタルに悪影響が出かねないですし次の案件探しにも影響が出ます。
ちなみに僕の場合は落ち込む期間は1週間までと決めています。
2.反省する
気持ちが落ち着いたら次につなげるためにしっかり反省を行いましょう。
「なぜ契約終了になったのか?」を分析し、改めるべきところは改めるようにしましょう。
大抵は契約終了理由は教えてくれるはずですが、もし不明な場合は理由を聞きましょう。
契約終了の原因が自分にあるようであれば、「報連相が足りなかったかも」「もっと成果を見える形にしておくべきだった」みたいなことを反省しましょう。
契約終了の原因が自分になくても、「○○のタイミングで次の案件を探すべきだった」「△△だった時にプロジェクトの打ち切りを想定すべきだった」みたいな反省が出てくると思います。
3.前向きにとらえる
反省点が見つかったらそれだけで収穫です。
次の案件をより長く受注出来るようになったり、次の案件の終了タイミングを見極めてより効率的にさらに次の案件探しを行えるようになったりできるからです。
もし、次に受注した案件が契約終了になった案件より良い条件だったのであれば、「契約終了されて逆にラッキーだった」みたいな考え方もできます。
また、何度も”契約終了→ショックを受ける→気持ちを切り替える”のスパンを繰り返すことで、メンタルを鍛えることもできます。
ショックを受けてもすぐ気持ちを切り替えられるようになったり、突然の契約終了でもさほど動じなくなったりします。
契約終了の積み重ねがフリーランスのメンタルを強くするのです(笑)
契約終了のサインを見逃すな
契約終了の時は大体1か月ほど前に「来月で終了になります」と言われます。(タイミング次第では「今月で~」となることもあります)
ですが実は終了の告知を受ける前にも小さな違和感が現れていることが多いです。
経験が浅いうちはついつい見逃してしまいがちな違和感を紹介していきます。(=僕が見逃してきた違和感でもあります)
ここで紹介しているのはあくまで契約終了になるかもしれないサインです。
必ず契約終了になるという訳ではないので注意してください。
プロダクトの売上が悪い
大抵のプロダクト(システムやサービス)には売上目標が存在します。
「月間売上○○円以上」「△△年までに××円の売上を出す」みたいな感じです。
プロダクトの売上が悪いとそのプロダクトを開発するプロジェクトの予算が確保できません。
したがってプロジェクトの人員削減や打ち切りが発生する確率が高くなっていきます。
そうなると最初に行われるのがフリーランスの契約終了です。融通の利く人員としてフリーランスが存在しているので、ここらへんはしょうがないです。
「プロダクトが全然売上目標に達していない」「プロダクトの売上がどう考えてもプロジェクトを維持できる金額に届いていない」みたいな時は要注意です。
以前、比較的高単価な案件に参画したのですが、プロジェクトの人数が20~30人くらいいたのにプロダクトの売上が月数千~数万円で戦慄した経験があります(笑)
案の定そのプロジェクトは僕の参画後1か月で打ち切りが決まりました。
やることがなくなってきた
プロジェクトには常にタスクがあふれているとは限りません。
リリース初期や大規模アップデートの際は山ほどバグ修正や機能改善のタスクがあふれているプロジェクトでも、運用が安定してきてバグや改善項目がほとんどなくなってきてやることがない、なんてことはよくあります。
やることがなくなってきたら当然フリーランスを使う必要もなくなってしまうので契約終了になります。
やることが減ってきた段階で契約終了になるパターンもあれば、やることがほぼ0になった段階で契約終了になるパターンもあります。ここは契約先によってまちまちです。
「最近全然タスクがないな」「プロジェクトの来月のスケジュールスカスカじゃない?」みたいな時は要注意です。
以前、約1年ほどお世話になった案件があったのですが、最初の3か月は毎日夜遅くまで開発していたのが最後の2か月は月に1つ機能修正があれば良い方くらいのタスクの少なさでした。
他の人が徐々にいなくなっている
新機能リリースや大規模アップデート等で、プロジェクトの人員を一時的に増やしたい、みたいな要望はよくあります。
既存社員をかき集めるパターンもあれば、複数のフリーランスと契約して人員を確保するパターンもありますし、まず既存社員を集めて不足分をフリーランスで補うパターンなんかもあります。
そして人員が必要な時期が過ぎたら、徐々にプロジェクトから人が減っていきます。※一気に減ることもあるので、その場合は他のサインを見逃さないようにしましょう
人が減る順番はその人の担当機能の重要度に応じて決まることが多いです。
社員であれば別のプロジェクトに異動になりますが、フリーランスの場合は契約終了になることが多いです。
※フリーランスでも別プロジェクトに異動になり契約継続、みたいなこともありますがあまり期待しすぎないように!
「毎月2~3人くらいプロジェクトから抜けていってるな」「来月、再来月のスケジュールから人がかなり抜けてる?」みたいな時は要注意です。
以前、一気に10人くらいのフリーランスを増やしたプロジェクトに参画していたのですが、プロジェクトが落ち着き始めそうなタイミングで月に2~3人ずつ人が減っていってました。
契約更新の回答がなかなか来ない
契約終了になる際は、契約先からの回答が遅れることがあります。
例えば、普段は契約終了月の1か月半前には回答が来ているのに契約終了月になっても回答が来ない、みたいな感じです。
あくまで推測ですが、契約終了となると関係各所とのすり合わせが発生するため、普段より回答が遅れてしまいがちになるだと思います。
もちろん契約継続なのにも関わらず何らかの事情で単に回答するのが遅れただけのパターンもあります。
「なんか契約更新の回答がいつもより遅い…。まさか契約終了!?」と考えていた数日後にいつも通り契約継続の回答が来て一安心、みたいなことは多々あります。むしろこちらのパターンの方が多いかもしれません。
ただし、契約先から「契約更新の回答を待ってくれ」と明確に連絡された場合は要注意です。
過去2回ほどそのような連絡を受けたことがあるのですが、どちらも契約終了になりました。
次の契約までどれくらいかかるか
契約が終了したあと、次の案件がすぐに見つかるとは限りません。
はじめの方にも少し述べましたが、業界や自分のスキル、景気の良し悪しや時期によっても変わります。
盛り上がっている業界だったり、所持しているスキルが需要の高いものであれば次の案件が決まるまでの時間が早くなります。
景気が悪いときや、開発業務が少ない時期であれば次の案件が決まるまでの時間が長くなります。
仮にすべての条件が悪くても、たまたま良いタイミングで案件の募集があり次の案件が決まるのが思いのほか早かった、なんてこともあります。
ここら辺は状況に応じてかなりまちまちなので一概には言えませんが、大体1~3か月は次の案件が決まるまで時間がかかることを想定しておくと良いです。
エージェントを活用している人は「僕のプロフィールと希望条件で案件が決まるまでの期間の目安はどれくらいですか?」みたいに聞いてみてもよいかもしれません。
「次の案件が決まるまで1~3か月も待てない!」という人もいるでしょう。
そういう場合は条件を緩めるしかありません。
例えば「フルリモートをあきらめる」「希望単価を下げる」「業界を広げる」等があります。自分にあった条件の調整をしましょう。
そして今後は案件と案件の間に空きが出ないよう複数案件を抱えるやり方を検討するのも良いと思います。
あえて空いた時間を長い休暇と割り切る、という手もあります。
「会社員では難しい月単位の休暇を得られた!」と前向きにとらえると、意外と1~3か月くらいの空きは許容できそうな人もいるのではないでしょうか?(笑)
旅行に行って心身をリフレッシュするのも良いですし、スキルアップのために勉強するのも良いでしょう。
生活資金を確保しておく
先ほど次の案件が決まるまで1~3か月くらいは想定しておくと良いと述べました。
ということは長くて3か月ほど収入がない期間があるため、最低3か月分の生活資金は確保しておくべきと言えます。(可能であれば6か月分、1年分と確保できていると尚よいでしょう)
この生活資金の有無でメンタルの安定度はだいぶ変わります。
生活資金があれば、焦って悪条件の案件を受注してしまうリスクは減らせますし、収入がないことによる不安や焦燥感を和らげることができます。
人によっては生活資金を確保するためにある程度節約する必要があるかもしれません。
フリーランスになって会社員の給料より多めのお金が入ってきたからと言って使い切ってしまわないよう要注意です。
また、基本的に生活資金は現金で確保しておくのが良いです。
「お金は投資するのが一番だから、預金は全額投資!」みたいなことはやめましょう。「お金が必要だから株価暴落中だけどしぶしぶ現金化した」みたいな事態になりかねません。
僕も投資はしていますし、少し預金が増えたらついつい即座に投資に回しがちです。そこで「○○万円までは預金に入れておく」と決めておいて投資欲を抑えています。
契約終了前にやること
会社員が会社を退職する際に各種手続きや引継ぎを行うのと同様に、フリーランスも契約終了する際にはいくつかやっておくべきことがあります。
引継ぎ
まずやるべきなのは、これまで関わってきた業務の引継ぎです。
案件に関わってきた期間にもよりますが、自分にしかわからない(orわかりづらい)ことがいくつかあるはずです。
それらを他の人にも理解できるようしっかり資料を整備しておくなりしておきましょう。
ここをいい加減にこなしてしまうと、契約先との信頼関係を損ないかねません。
もしかしたらその契約先とは今後関わることがないかもしれませんが、逆に再び関わることだって十分にありえます。
しっかり引継ぎを行って、ちゃんとした仕事を完遂するフリーランスであることを証明しましょう。
スキルシートを更新する
スキルシートとは、自分のスキルや業務経験を整理して記載する資料で、フリーランスの案件探しに欠かせないものです。
契約終了はスキルシートを更新するちょうどよいタイミングです。
既存のスキルの経験年数の更新、新たに獲得したスキルの追加、新しく経験した業務の追加等を漏らさず記載しましょう。
やらなくてよい手続き
会社員の退職に比べて、逆にやらなくてよい手続きというものもあります。
住民税や健康保険といったものは、そもそもフリーランスは自分でやっているため、契約終了したからと言ってそれらの手続きは発生しません。
契約終了時に返却される書類等も特にない場合が多いため、契約終了が決まったからと言って急に今まで関わったことのない部署の人とのやりとりが必要になったりしません。
まとめ
契約終了はフリーランスにとって避けては通れないものです。
ですが、それは終わりではなく次のステップに進むタイミングにすぎません。
とは言え急に契約終了に出くわしてしまうと混乱してしまうでしょう。
今回の記事がその混乱から抜け出す助けになれば幸いです。
せっかくフリーランスとして活動しているのですから、契約終了もその醍醐味と考えましょう。
契約終了で落ち込むだけではなく「新たなチャンスがきた!」と前向きにとらえられるようになりたいですね。
僕もまだまだ落ち込む側のウェイトが大きいので精進します(笑)
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